NY生活8ヶ月目

こんにちは!
GARDEN NEW YORKのPAKUです。

8ヶ月目のこの1ヶ月は、NYに来てかけがえのない経験が出来た1ヶ月になりました。


前回のブログでもお伝えさせて頂きましたが、NYコレクションと言う経験に始まり、
月の終わりには、パリコレのヘアのお仕事にも携わらせて頂く事が出来ました。

パリコレでは2つのブランドのバックステージでヘアのお仕事をさせて頂きました。

1つ目のお仕事は、以前NYコレクションでヘアのお仕事をさせて頂いたヘアスタイリストさんがパリコレでもショーのヘアをされるとの事で、何がなんでも自分もそのお仕事に携わらせて頂きたい事をお伝えし、
今回携わらせて頂く事が出来ました。


そのヘアスタイリストさんから、
「自分で他のエージェントを見つけて仕事入れないか聞いてみたら?」
と言う風におっしゃっていただき、パリコレに出るであろうエージェントさんを探して、片っ端からメールをしました。


その中で2つのエージェントさんからメールを頂き、結果僕が前からずっと憧れていた、
フランス人のヘアスタイリストさんのエージェントさから奇跡的にご返信頂き、今回一番お仕事をしたかった方と一緒にお仕事をさせて頂く事が出来ました。

(同じくパリに来ていた知り合いの方は、
そのエージェントさんに毎週のようにお仕事一緒にさせて頂きたいですと送っていたようですが、その方は返信がなかったそうで、本当に運とかタイミングのようです。。)


NYコレクション、パリコレ、
どちらも初めてでしたし、たくさんのショーを見れていないのでわかり切った事は何にも言えませんが、

パリコレの方がヘアだけでなく、
演出等も含め、作り込んでいる印象でした。
ヘアに関しては、NYの方がナチュラルだったように思います。


NYコレクションはコマーシャル的な意味合いが強く、ナチュラルな物が多い印象で、
パリコレは、現地で服を作っているブランドが多く、細部までこだわっているそうで、
ヘアもデザイン性の高いヘアスタイルが多かった印象でした。



パリコレが世界一と言われるだけあって、
NYコレクションとはまた違ったクオリティを感じました。

一つ目のショーは、Telfarと言うNY生まれのブランドで、メンズのモデルさんも多いショーでした。

事前にヘアスタイリストさんが何種類ものウィッグを作って持ってこられ、それを使うモデルさん、自毛で作り込むモデルさんなどに分かれていました。


NYコレクションの時も同じスタイリストさんにつかせて頂いたのですが、その時よりも作り込むスタイルが多く、最後の最後までギリギリの中、みんなでヘアを作り上げていきました。

2つ目のヘアショーは、
Etamというフランスで一番ポピュラーなランジェリーブランドで、モデルさん70人、ヘアアシスタント35人、メイクアシスタント35人に、
ネイリストさん、スタイリストさん含めると
何人規模だったのかわからないくらいとてつもなく大規模なショーで、会場もテニスの全仏オープンで使う所で、来場者は4000人程来ていたそうです。

(僕が携わらせて頂いた他のショーは、大体ヘアだけで20人いないくらいの人数でした)


人数で言うと、
一番たくさんのモデルさんのヘアをさせて頂けました。

このショーは初めてリードスタイリストさんが日本人ではなく、かつ、
知り合いも誰もいない中での参加で、最初ヘアの説明もフランス語で、いつも以上の緊張感と不安がありました。
(あとで英語で説明し直して下さいました)


リードスタイリストの方が
当たり前ですが、技術のクオリティがとにかくすごかったです。

1人1人、モデルをやる前に指示を出し、
間で自分もモデルさんのヘアを作り、
またその間で全てのモデルさんの完成のチェックをし、クオリティが低い仕上がりの時は、全て自分で完璧な仕上がりまで直し、
またその間で、他のモデルさんの重要なポイントの所だけは自分でやりに行き、、、。


技術、行動、メンタル、
全てにおいてスマートで、一切無駄がありませんでした。



全く時間に終われる姿もなく、余裕すらあり、とにかく今まで見てきた中でダントツでヘアの完成度が高かったです。


そんな状況の中、70人全員のモデルさんのヘアの指示に始まり、仕上がりのチェックまでを一人でやる事は、本当に普通の人では出来ない仕事だなと思いました。






このファッションウィークを通して、

ショーの自体の流れは慣れてきましたが、
毎回毎回が今までやった事のないような技術の連続で、やればやる程、出来ない自分との出会いの連続でした。


基礎的な部分や、日々のサロンワークとも
もちろん通ずる所もたくさんありましたが、
ファッションショーで作る髪型はサロンとはまた違う髪型や、サロンワークでは使わない技術や道具、スタイリング剤ばかりで、
結局毎回が初めてな事が多く、
その度に自分の技術の幅のなさを痛感し、
すごくすごく悔しい思いばっかりをしたファッションウィークでした。



これが今の自分の技術とメンタルの実力だなと思います。


でも幸せな事に僕の場合、

【NYコレクション、パリコレがゴールではなく、スタートになったと言う事です。】



今回このお仕事に携わらせて頂けた事は、
何にも変える事の出来ない経験になり本当に人生の宝物です。


ですが携わらせて頂けた事で満足、ゴールではなく、この経験と、この悔しさからのスタートです。



一つ一つ経験を重ね、一つ一つ出来る事を増やし、どんな場所に行っても堂々と自信を持って仕事に向き合える自分をこれから作っていきたいと思います。


そして、
出来上がったショーだけを見る側、
ショーの写真や雑誌を見る側ではなく、
バックステージでそれを作れた側に入れた事は、何にも変える事の出来ない宝物です。



そう言った思いの中でのショーだったので、
ランウェイを毎回見る度に、感動でいっぱいでした。

世界中で活躍されてる方々とご一緒にお仕事が出来、その仕事を見たり、感じたり出来て
それだけでも、NY、パリに来た意味があったなと思います。



これで終わりではありません。

ここからがスタートです。



必ず次までに成長し、必ずまた戻ってきたいと思います。


そして、ミラノコレクション、
ロンドンコレクションにも挑戦出来るように
次の課題として行動していきます。






今回携わらせて頂いた全ての方々に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。





GARDEN NEW YORK PAKU




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